好きなアーティストの曲を探すならSpotifyかYouTube Music、広告なしで音楽を流したいならRadio Paradise、ダウンロードできるインディーズ音楽を探すならJamendoが候補です。 新しい作り手に出会えるSoundCloud、アルバムを試聴できるBandcamp、世界の生放送を楽しめるRadio Gardenも、それぞれ違う使い方ができます。
ただし、「無料で聴ける」と「好きな順番で再生できる」「スマホの画面を消しても聴ける」「通信なしで聴ける」は別の条件です。通勤用の音楽を探しているのに、無料という表示だけで選ぶと、電車の中で使えないことがあります。広告、選曲、オフライン再生を分けて比べましょう。
無料で音楽を聴ける7サイトを比較
スマホでは表を左右にスクロールして比較できます。
| サイト | 向いている用途 | 広告・中断 | 好きな曲を選べる? | 無料のオフライン再生 |
|---|---|---|---|---|
| Spotify Free | 人気曲と好みに合うプレイリスト | 広告あり | 選曲機能あり。無料枠の操作・利用制限は端末やアカウントで異なる | 音楽の保存は対象外。ポッドキャストは別扱い |
| YouTube Music | 公式音源、ライブ映像、カバー | 無料の音楽再生には広告あり | Webプレーヤーで配信中の曲を選べる | 通常の音楽ダウンロードはPremium機能 |
| SoundCloud | 新人・インディーズ・電子音楽 | 広告や一部楽曲の短いプレビュー | 公開範囲・地域・プランの条件内で可能 | 投稿者がダウンロードを許可した曲のみ。アプリ保存とは別 |
| Bandcamp | アルバムを購入前に試聴 | 規定回数に達すると購入案内 | 試聴が有効な曲は選べる | 無料配布・最低価格0の対象作品などに限る |
| Jamendo Music | インディーズ音楽の発掘と保存 | ライセンス商品の案内あり。全面的な広告なしは保証しない | カタログ内の曲を選べる | 各曲の条件に従ってダウンロード可能 |
| Radio Garden | 世界各地のラジオを聴く | サービス側の広告や放送局のCMが入りうる | 選べるのは放送局。次の曲の指定は不可 | Webプレーヤーに一般的な保存機能はない |
| Radio Paradise | 広告なしの作業用リスニング | 商業広告なし。リスナーの支援で運営 | ミックスを選ぶ形式。自由な曲指定とは異なる | 公式スマホアプリのキャッシュに対応。MP3配布ではない |
2026年9月17日時点の情報です。期間限定の有料プラン体験ではなく、継続的に無料で使える範囲を中心に比較しています。配信曲、広告、アカウント機能には地域差があります。また、アプリ内保存と音声ファイルのダウンロードは区別しています。
1. Spotify Free:いつもの音楽と新しいおすすめをまとめて聴く

Spotify Freeは、好きなアーティストが決まっていて、その周辺の曲も見つけたい人に向いています。曲を一つずつ探すだけでなく、好みに合うプレイリストを日常的に使えるのが強みです。Webプレーヤーを開き、無料アカウントでログインして、アーティスト名や曲名から探してみましょう。Freeの利用にクレジットカードは不要です。
「無料版のスマホは必ずシャッフルだけ」という古い比較は、そのまま当てはまりません。Spotifyは2025年9月の更新で、無料ユーザーにも曲を選ぶ・検索して再生する・共有された曲を聴く機能を導入しました。ただし、広告なしや無制限の操作までPremiumと同じになったわけではありません。Spotify担当者への取材では、無料モバイル版の選曲再生には1日あたりの枠があり、具体的な分数は公表されていないと説明されています。「毎日必ず何時間」と決めつけず、自分の端末に出る案内を確認してください。
オフラインについては、音楽とポッドキャストを分けて考える必要があります。 公式ヘルプによると、無料版でダウンロードできるのはポッドキャストで、音楽の保存はPremium向けです。お気に入りやプレイリストに追加しただけでは、通信なしで聴ける状態にはなりません。
2. YouTube Music:公式音源もライブやカバーも探したい人に

YouTube Musicは、同じ曲でもスタジオ音源、ライブ、ミュージックビデオ、カバーなどを聴き分けたいときに便利です。曲名とアーティスト名で検索し、再生前に投稿元やバージョンを確認しましょう。タイトルが似ていても、本人の録音と別の歌い手によるカバーは違います。ログインすると、ライブラリや自分向けのおすすめも使いやすくなります。
無料の音楽再生には広告があります。また、Premiumの公式説明では、音楽の広告なし再生、バックグラウンド再生、オフライン保存が有料特典に含まれます。PCのタブで曲が流れていても、無料のスマホ利用で画面を消したまま聴けるとは限りません。ポッドキャスト向けの例外を、音楽にも適用できると考えないようにしましょう。
机で作業しながら聴き、たまに広告が入っても構わないなら使いやすい選択肢です。通勤や飛行機で使うなら、アプリ・アカウント・保存条件を先に確認してください。Spotifyとの使い分けを詳しく知りたい場合は、YouTube MusicとSpotifyの比較も参考になります。
3. SoundCloud:新しい作り手や音楽シーンを掘り下げる

SoundCloudは、いつものおすすめから少し離れて、新人やインディーズ、電子音楽などを探すのに向いています。アーティスト名やジャンルで検索し、気になった投稿者のプロフィールから別の曲へ進むと、音楽シーンをたどるように聴けます。同じ曲名の投稿があっても、公式の音源かどうかは投稿元を確認しましょう。
ただし、どの曲でも同じ条件で聴けるわけではありません。Goの公式案内では、Go+がないと短いプレビューのみになる曲や、地域による配信制限が説明されています。無料再生には広告が入る場合もあります。さらに、現在のGo提供国一覧には日本が含まれていないため、日本で有料オフラインプランへ簡単に切り替えられることを前提にしないほうがよいでしょう。
保存方法も2種類あります。Webの「Download file」は、ログインしたうえで、投稿者が許可した曲にだけ使えるファイル取得機能です。公式のダウンロード説明では、曲単位での提供であり、プレイリスト全体の一括取得ではないとされています。Go/Go+のアプリ内オフライン保存とは別物です。正規のダウンロードボタンがない曲は、ストリーミングで楽しむものとして扱ってください。
4. Bandcamp:アルバムを試聴して、気に入った作品を見つける

Bandcampは、インディーズのレコード店をのぞく感覚で使うと楽しめます。ジャンルから作品を選び、アーティストのアルバムページで紹介文を読み、試聴できる曲を再生してみましょう。好きなレーベルや地域の音楽を追いたい人、アルバム単位で作品を知りたい人に向いています。気に入った作品を直接購入して応援できるのも特徴です。
無料の定額聴き放題とは仕組みが違います。再生回数に関する公式説明では、初期設定はフル再生3回で購入案内が出る形で、アーティストが回数を増やしたり制限を解除したりできます。試聴そのものを無効にした曲もあります。1曲を最後まで聴けたからといって、何度でも無料で聴けるとは限りません。
無料配布や最低価格0の「name your price」に対応する作品もありますが、作品ごとの設定を確認する必要があります。無料ダウンロード枠の説明からも、無償取得はアーティスト側の設定や残り枠に左右されることがわかります。プレーヤーが見えることと、ダウンロードが無料であることは別です。新しい作品を試すには便利ですが、購入せず一日中リピートする用途には向きません。
5. Jamendo Music:保存できるインディーズ音楽を探す

Jamendo Musicは、最新の有名ヒット曲を網羅するサービスではなく、まだ知らないインディーズ音楽を探す場所です。ジャンルやプレイリストから聴き、気に入った曲のページでダウンロードの案内を確認する、という使い方が合います。音楽を聴くJamendo Musicと、商用用途のJamendo Licensingは目的が異なります。ライセンス商品の案内が見えても、個人で聴くだけで必ず購入が必要になるわけではありません。
公式のプラットフォーム説明では、Creative Commonsライセンスのもとで音楽を公開し、アーティストが選んだ条件に従って再生・ダウンロード・共有できるとされています。正規に配布されている音声ファイルを集めたい人には有力な候補です。アカウントの案内が出たら手順に従い、ダウンロード時には作品の利用条件も一緒に確認しておきましょう。
注意点は、曲の傾向と用途です。大手配信サービスと同じ曲がすべてあるわけではなく、サイトにはライセンス商品の案内もあります。「無料」を「どの画面も再生も完全に広告なし」と読み替えないでください。動画や配信のBGMに使う場合は、個人で聴く場合とは別に、その曲の許諾範囲を確認する必要があります。
6. Radio Garden:街を選んで、その土地のラジオを聴く

Radio Gardenでは、「どの曲を聴くか」より「どこの放送を聴くか」を選びます。再生を開始し、地球儀や検索から街を探して放送局を選びましょう。地域ごとの音楽や、現地のラジオらしい雰囲気に触れたいときに楽しいサービスです。放送内容には音楽だけでなく、トーク、ニュース、地元向けの番組も含まれます。
生放送なので、放送局の切り替えは曲送りとは違います。次に何が流れるかは局の編成次第です。また、サービス側は広告を利用する方針を示しており、放送局の番組自体にCMが入ることもあります。すべての局が広告なし、世界中どこでも常時再生可能、という意味ではありません。
特定の曲を指定するより、偶然の出会いを楽しむ用途に向いています。音が出ない場合は、別の局も試し、ブラウザの音声再生や配信側の状態を確認してください。基本はライブ配信を受信するサービスなので、Webサイトをそのままオフラインの音楽ライブラリとして使うことはできません。
7. Radio Paradise:広告なしで作業中の音楽を流す

Radio Paradiseは、商業広告なし・無料・リスナーの支援で運営することを明示した音楽サービスです。Main MixやMellow Mixなどを選び、流れに任せて聴くのが基本です。仕事中にずっと音楽を流したいけれど、プレイリストを細かく作るのは面倒、という人に向いています。支援は任意で、有料契約を結ばないと聴けないサービスではありません。
一方、ミックスや次の曲への操作があることと、好きな曲を自由に指定できることは違います。中心になるのは人が選んだ音楽の流れです。曲情報から気に入った作品を知る楽しさはありますが、特定アーティストの新作を最初から順に聴くなら、Spotify、YouTube Music、Bandcampの作品ページのほうが目的に合います。
また、公式のリスニングアプリには、オフラインで聴くためのキャッシュ機能があります。これはWebから個々のMP3を自由に取得する仕組みではありません。通信できる場所で対象のミックスを準備し、アプリの保存設定を確認してから、通信を切って再生できるか試しましょう。ブラウザで聴いただけでは、その準備はできません。
通勤前に確認したい4つの違い
選曲再生は、聴きたい曲を指定できること。バックグラウンド再生は、画面を消したり別のアプリを開いたりしても聴けること。アプリ内のオフライン保存は、専用アプリに音声を蓄えておくこと。ファイルのダウンロードは、別のプレーヤーでも開ける音声ファイルを取得することです。ハートやブックマークを押しただけでは、後ろの3つができる証拠にはなりません。
無料で通信なしの再生をしたいなら、Jamendoの正規ダウンロード、投稿者が許可したSoundCloudのファイル、条件に合うBandcampの無料作品、Radio Paradiseの公式アプリキャッシュが候補になります。SpotifyやYouTube Musicの通常の音楽カタログは、オフライン保存を有料機能として考えるのが基本です。
まずは実際に聴きたい3曲を検索し、広告が自分の使い方で気になるか、画面を消しても再生できるか、保存した音楽が通信なしで開けるかを確かめましょう。「無料で大量の曲」という宣伝文句より、地域の配信状況と自分のスマホでの動作のほうが、毎日の使いやすさに直結します。
よくある質問
広告なし・月額料金なしで聴くならどれ?
曲の流れを任せてよいなら、Radio Paradiseがわかりやすい選択肢です。ただし、すべての曲を自由に指定できるサービスではありません。Bandcampも作品を探すには快適ですが、購入案内や試聴回数があるため、無制限の無料サービスとは区別しましょう。
アカウントを作らずに使えるサイトはある?
Bandcampの公開作品ページやJamendoの閲覧、ラジオ系サービスは、有料契約前に雰囲気を確かめられます。一方、Spotifyはアカウント利用が基本です。YouTube Musicはログインすると個人ライブラリなどが使えます。トップページが開けても、ダウンロードや共有プレイリストでは別にログインを求められることがあります。
スマホの画面を消すと止まるのはなぜ?
スマホのバックグラウンド再生は、PCのWeb再生とは別の機能です。プラン、アプリ、ブラウザ、端末の省電力設定が影響します。YouTube Musicでは音楽のバックグラウンド再生はPremium特典なので、ポッドキャストが再生できたから音楽も同じとは限りません。
どのサイトでも無料のMP3を保存できる?
できません。ファイル保存は、サービスや投稿者が正規に提供している場合に限って使うものです。有料サービスのダウンロードボタンも、多くは専用アプリ内の保存を意味します。お気に入り登録やプレイリスト追加は、そもそもダウンロードではありません。
曲が見つからない、途中までしか聴けないときは?
地域の配信権、投稿者の設定、有料枠、Bandcampの試聴回数などが考えられます。曲名だけでなく、アーティスト、音源のバージョン、ログインやプランの条件を確認してください。見つかったカバーやリミックスが、探していた本人の録音とは限りません。
無料で聴ける曲を動画や配信のBGMにしてもいい?
聴く権利と、動画などに利用する権利は別です。Jamendoでも曲ごとにライセンス条件があり、他のサービスでも別の許可が必要になる場合があります。無料ダウンロードの有無だけで判断せず、実際の許諾範囲やクレジット表記の条件を確認しましょう。
料金より先に、どの制限なら困らないかで選ぶ
知っている曲を聴きたいなら、SpotifyかYouTube Musicから始め、広告とスマホの制限を許容できるかを見てみましょう。新しい作品を探すならSoundCloud、Bandcamp、Jamendoを使い分けると、それぞれ違う音楽に出会えます。作業中に流し続けるならRadio Paradise、土地ごとの生放送を楽しむならRadio Gardenが候補です。
オフラインが必須かどうかで、選択肢は大きく変わります。ファイルが必要なら正規にダウンロードできる曲を、ミックスを聴ければよいなら公式アプリのキャッシュを選ぶ、という考え方が実用的です。最初から7つ全部に登録するより、好きな曲を選ぶサービスと、新しい音楽に出会うサービスを一つずつ試すと、自分に合う組み合わせが見つけやすくなります。