新しいChatGPTアプリには「Chat」「Work」「Codex」という3つのモードがあります。しかし、名前だけを見ても違いが分かりにくく、どれを選べばよいか迷う方も多いでしょう。
結論から言えば、選び方はシンプルです。
- 答えやアイデアがほしい → Chat
- 資料やレポートなどの成果物がほしい → Work
- PC上のファイルやコードを実際に操作してほしい → Codex
判断するときは、機能の違いを覚える必要はありません。**「最後に何を受け取りたいか」**を考えるだけで、使うモードを選べます。
Chat・Work・Codexの違いを一覧で比較
| モード | 向いていること | 受け取るもの | 依頼例 |
|---|---|---|---|
| Chat | 質問、相談、アイデア出し、短い文章作成 | 会話形式の回答 | 「この企画についてどう思う?」 |
| Work | 調査、分析、資料作成、複数ファイルの整理 | スライド、表、文書などの成果物 | 「この3つの資料から会議用スライドを作って」 |
| Codex | コード編集、ファイル操作、PC上の作業 | 変更されたファイルや実行結果 | 「ダウンロードフォルダを確認し、整理案を作って」 |
3つの違いは、画面の見た目ではなく、任せる仕事の種類にあります。
なぜ分かりにくいのか
2026年7月9日、OpenAIは複数の変更を同時に行いました。
- ChatGPTに「Work」モードが追加された
- 開発者向けだったCodexが新しいデスクトップアプリに統合された
- 従来のデスクトップアプリは「ChatGPT Classic」に名称変更された
- 新しいアプリにChat・Work・Codexの3モードが並ぶようになった
機能だけでなく、アプリの名称や配置まで一度に変わったため、混乱しやすくなったのです。さらにWorkとCodexは画面がよく似ています。見た目を比べるより、「何を任せたいか」で判断するほうが分かりやすいでしょう。
1. Chat:質問や相談に使う
Chatは、会話を通じて考えを整理したいときに向いています。
たとえば、次のような用途です。
- 分からないことを質問する
- 企画のアイデアを出してもらう
- 文章の表現を整える
- 選択肢のメリットとデメリットを比較する
最終的にほしいものが「回答」なら、まずChatを選びましょう。簡単な質問をWorkやCodexに任せる必要はありません。
2. Work:完成した成果物を作ってもらう
Workは、調査から整理、成果物の作成までをまとめて任せたいときに向いています。
たとえば、次のような仕事です。
- 複数の資料を読み、要点を整理する
- 調査結果をレポートにまとめる
- 会議用のスライドを作る
- 比較表やスプレッドシートを作成する
- 文章やデータを文書として仕上げる
Chatとの違いは、単に回答が長いことではありません。会話で答えを返すだけでなく、編集・共有できる完成物まで仕上げることがWorkの役割です。
3. Codex:PC上の作業やコード変更を任せる
Codexという名前から、「プログラマー専用」と思う方もいるかもしれません。しかし、Codexが扱えるのはコードだけではありません。
ファイルの整理、フォルダ内の確認、ローカル環境での作業など、PC上で手を動かすタスクにも利用できます。原著者も、最初にCodexへ任せたのはプログラミングではなくPCの整理でした。
ただし、コードを書かない方は、最初からCodexを使いこなそうとしなくても大丈夫です。日常業務の多くは、PCを直接操作してほしい仕事よりも、資料や回答がほしい仕事だからです。
まずChatとWorkを使い、ファイル操作や実装が必要になった段階でCodexを加える。この順番なら、無理なく使い分けられます。
迷ったときは「最後にほしいもの」で決める
複数の作業が混ざっている場合も、最終成果から逆算すると判断しやすくなります。
- 最終成果が回答や助言 → Chat
- 最終成果がレポートやスライド → Work
- 最終成果が変更済みのファイルやコード → Codex
たとえば、企画を相談し、提案資料を作り、その後にWebサイトへ実装する場合は、1つのモードにすべてを任せる必要はありません。
- Chatで企画を整理する
- Workで提案資料を作る
- Codexで実装・確認する
このように、仕事の段階ごとに使い分けることもできます。
WorkとCodexは利用枠に注意
実務で重要なのが利用枠です。原文執筆時点では、WorkとCodexは同じ利用枠(クレジットプール)を共有します。ChatGPT for ExcelやWorkspace Agentsなども、同じ枠から消費される場合があります。
そのため、次の点に注意してください。
- Workで大量の資料を作ると、Codexで使える残量も減る
- Codexで大きな作業をすると、Workの利用可能量にも影響する
- 簡単な質問をWorkで何度もやり取りすると、必要以上に利用枠を消費する
つまり、「答えだけならChatを使う」というルールは、操作を分かりやすくするだけでなく、利用枠を節約する方法でもあります。
よくある質問
WorkとCodexを切り替えても画面が同じに見えます
問題ありません。違いは画面ではなく、想定されている仕事の種類にあります。「最後に何がほしいか」を基準に選びましょう。
コード作成と資料作成の両方を含む場合は?
最終成果が文書ならWork、PCやコードの変更ならCodexを選びます。迷う場合は、まずWorkで計画や資料を作り、実装部分だけをCodexへ渡すと整理しやすくなります。
Workが表示されません
利用できる環境やプラン、段階的な提供状況によって表示が異なる場合があります。最新の対応状況は、アプリ内の表示とOpenAI公式ヘルプで確認してください。
ChatGPT Classicとの違いは?
従来のデスクトップアプリがChatGPT Classicです。新しいアプリではChat・Work・Codexを利用できますが、ClassicではWorkとCodexを利用できません。
まとめ:覚えるのは3行だけ
- 答えがほしいならChat
- 成果物がほしいならWork
- PCやコードを操作してほしいならCodex
最初から3つすべてを使いこなす必要はありません。普段の質問はChat、資料作成はWork。PC上の作業や実装が必要になったらCodexを使う。この順番で始めれば、迷いにくくなります。
そして、選択に迷ったときは、次の一言を思い出してください。
最後に何を受け取りたいか?
この基準さえあれば、Chat・Work・Codexを自然に使い分けられるでしょう。