Notta Memoレビュー:ポケットサイズのAIボイスレコーダーはノートの代わりになるか?

ポケットに収まるAIレコーダーが音声を文字起こし・要約・整理。仕事や学習、クリエイティブ作業の心強い相棒になります。

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詳細スコア

AI機能と精度
9.5/10
ハードウェアと携帯性
9.5/10
アプリ&同期体験
9.0/10
通話録音の性能
9.0/10
価格と価値
8.5/10

現代のデジタルワークスペースでは会議が連続し、アイデアがふと湧き、リモートチームが国境を越えて動いています。そんな状況では会話の録音と文字起こしがこれまで以上に重要です。ここで登場するのがNotta Memo。ポケットに収まるコンパクトなAI搭載ボイスレコーダーで、会話の録音、文字起こし、翻訳、要約を手間をかけずに行えます。学生、ジャーナリスト、経営者、クリエイティブな職種の人など、話されたアイデアを整理されたデジタル知識に変えたい人にとって、Notta Memoは自然な架け橋になります。

とはいえ、本当にその期待に応えられるのか?私はNotta Memoを数週間、インタビュー、チームミーティング、個人メモ、突発的なアイデアの記録など、実際のシーンで試してみました。以下がその詳細なレビューです。

開封と第一印象

notta memo

最初に目を引くのはミニマルで高級感のあるデザインです。コンパクトな箱には本体、磁気式のUSB-C充電ケーブル、MagSafe対応の磁気ケース、クイックスタートガイドが収められています。

28グラムという軽さで、クレジットカード程度のサイズ。ポケットにすっと入る携帯性が魅力です。マット仕上げのアルミボディはしっかりした手触りで、小さな内蔵スクリーンも意外に便利。バッテリー残量、接続状態、モードがひと目で確認できます。

小さくてスマート、そしてスタイリッシュ。外出先で使うことを前提に作られているのが伝わってきます。

使い方

Notta Memoの特徴はデュアルモードのボイスレコーダーである点です。本体の物理トグルで次の2つのモードを切り替えます:

  • ライブモード — 会議・講義・インタビュー、環境音の録音に最適。
  • 通話モード — 骨伝導マイクと振動センサーでスマホ通話を録音。

録音が終わると、Notta MemoはBluetoothまたはWi-FiでNottaアプリと自動同期します。アプリ上でAIが文字起こし、翻訳、要約を行い、すぐに編集や共有が可能になります。

実際の使用例

notta memo

1. 会議での使用

5人参加、45分の社内戦略会議でテーブル中央にNotta Memoを置いてみました。

  • 文字起こしの精度: 優秀。発言の重なりや中断があっても、スピーカーラベルを高精度で識別しました。
  • 要約結果: アップロード後3分以内に、行動項目や決定事項、フォローアップの問いが整理された要約が生成されました。
  • マインドマップ機能: AI生成のマインドマップが議論の流れを視覚化し、ブレインストーミングの整理に役立ちました。

結論:議事録作成やフォローアップの時間を大幅に削減できます。

2. 電話通話の録音

磁気リングでNotta MemoをiPhone背面に装着し、クライアントとの20分通話を録音しました。骨伝導センサーが双方の声をしっかり拾います。

  • 特別なアプリや複雑な設定は不要。
  • 文字起こしの精度は約97%を記録しました。
  • 簡潔な要約とQ&A形式の整理で、フォローアップメールの作成が非常に楽になりました。

結論:頻繁に重要な通話をする人には、この機能だけでも十分に価値があります。

3. ブレインストーミング&ボイスノート

深夜にアイデアが溢れたときのボイスノート録音も簡単です。ボタンを押して話すだけで、AIが自動で整理してくれます。

  • 自動で箇条書きにまとめられました。
  • 推奨される行動項目が提示され、次のステップが明確になります。
  • スペイン語と中国語(マンダリン)でのテストでもリアルタイム翻訳が機能しました。

結論:ノートやGoogle Keep、ボイスメモをまとめて置き換えられる可能性があります。

主な機能の詳細

notta memo

デュアルマイクシステム

  • 4つのMEMSマイクで周囲音をクリアにキャプチャします。
  • 骨伝導マイクはスマホに装着すると通話音を拾います。
  • 騒がしい環境下でも安定して動作します。

AIの強力機能

  • 文字起こし:58言語対応、精度98.8%(公称値)。
  • 要約テンプレート:会議・講義・インタビュー・日誌向けなど30種類以上。
  • スピーカーラベル:話者を高い精度で識別。
  • Q&A抽出:インタビューから質問と回答を抽出します。
  • To-Doリスト&行動項目:AIが検出して整理。
  • AIチャット:メモに関して質問できるインタラクティブ機能(例:「先週火曜日の会議の主な決定は?」)。

翻訳&リアルタイム機能

  • 20以上の言語でライブ翻訳をサポートします。
  • 多言語チームや教室、旅行先で役立ちます。

アプリと同期

  • NottaアプリはiOS、Android、Webで利用可能。
  • Wi-FiまたはBluetoothで自動的に同期されます。
  • エクスポート形式:TXT、PDF、DOCX、SRT、CSVに対応。

バッテリー&ストレージ

  • バッテリー:録音で約30時間、スタンバイで約28日。
  • 充電:磁気USB-Cケーブルで約1.5時間でフル充電。
  • ストレージ:32GB(約300時間のオーディオ容量)。

長所と短所

✅ 良い点

  • 驚くほどコンパクトで軽い
  • AIによる文字起こしと要約が速く高精度
  • 特殊なアプリなしで電話録音が可能
  • 多言語対応と翻訳機能
  • 簡単な同期とクラウド保存
  • 企業レベルのセキュリティ(SOC 2、GDPR、HIPAA準拠)

❌ 改善できる点

  • 専用の磁気充電ケーブル(汎用のUSB-Cだと便利)
  • リアルタイム文字起こしはまだ未対応(近日対応予定)
  • 無料プランの300分/月はすぐに消費しやすい
  • NotionやTrello、Slackとのネイティブ連携があれば完璧

価格

Notta Memoは現在約149米ドルで販売されています。サブスクリプションプランの概要は以下のとおりです:

プラン価格AI利用時間機能
無料0ドル/月300分/月文字起こし、要約テンプレート、基本エクスポート
プロ約9.99ドル/月1,200分/月優先処理、AIチャット、リアルタイム翻訳

日常的に通話や会議を多用するヘビーユーザーにはプロプランを推奨します。たまに使う程度なら無料プランでも十分です。

Notta MemoとPlaud Noteの比較

特徴Notta MemoPlaud Note
内蔵スクリーン✅ あり❌ なし
電話通話録音✅ あり(骨伝導)✅ あり(振動センサー)
リアルタイム翻訳✅ あり❌ なし
ストレージ容量32GB64GB
アプリエコシステム成熟、AIチャット、Q&A機能要約は強力だが連携機能は少なめ
価格約149ドル約159ドル

両者とも魅力的ですが、Notta Memoはスクリーンと多彩なAI機能でユーザー体験が洗練されています。一方でPlaud Noteは録音時間とストレージ容量で優位です。

どなたにおすすめか?

  • 学生: 講義の重要ポイントを逃さず、マインドマップや要約をすぐに得られます。
  • ジャーナリスト: インタビューの文字起こしや自動引用抽出が便利。
  • 経営者・チームリーダー: 会話に集中でき、フォローアップ作業を自動化できます。
  • セラピスト・コーチ: セッション記録とクライアントノートの生成に役立ちます(倫理・同意は要確認)。
  • コンテンツクリエイター: ポッドキャストやSNS用のアイデアを外出先で記録・編集できます。

音声を扱う仕事や活動があるなら、Notta Memoはあなたの記憶と作業をスムーズに拡張してくれるでしょう。

総括

Notta Memoは単なる録音機器以上の存在です。話された内容を正確に記録し、整理し、活用できるようにするスマートでエレガントなソリューションと言えます。スマートフォンを完全に置き換えるものではありませんが、音声を生産的に扱うための強力な補完ツールになるでしょう。

ハードウェアとソフトウェアの組み合わせは印象的で、AI機能は実際の作業時間を確実に節約してくれます。チームを率いる人やフリーランス、単に手書きノートが苦手な人にとって、Notta Memoはまるで頼れる秘密兵器のように感じられるはずです。